進級・入園、おめでとう

子どもが育つってどういうこと?
見つめ直そう、子供の育つ環境

子供たち、心も大きくなったかな
「○○組さんになったの?そおお、良かったねえ。」もう、そんな声をかけてあげていますか?子どもたちの答えや態度をしっかり受け止め、共感し、いっぱいお話を膨らませてください。進級した時期は、もう一度、子供の生活や子育てを見つめなおす良い機会です。

子供の成長にとって、身体が大きくなるだけでなく、心の発達も大切です。年齢に応じて心もだんだん成長していきます。子供たちの育ちが気になる時代です。子供たちにとってどのような環境が最善でしょうか。父母が働いている中で、子供たちに何を与えてあげることができるでしょうか。

テレビではできないことは?
特に小さい子供に長時間テレビやビデオばかり見させるのが良くないと言われるのはなぜでしょう。目が悪くなるから?体を動かした方がいいから?もちろん、それもあるでしょう。でも、一番問題なのは、そこにはコミュニケーションがないことなのです。
子供は目や耳から入った情報に対していろいろな反応をします。大人の顔を見て「このまま遊んでいいのかな?」「これが欲しいんだけど」といった表情を見せます。声に出さなくてもそこには、さまざまな要求や問いかけが含まれています。このようなときに、大人がしっかりと、その要求や問いかけに答えて行く必要があります。

豊かなコミュニケーションが心を育てる
0歳児の赤ちゃんの場合は、自分のして欲しいことを言葉で表現できないので、泣いて何かを知らせます。そして、大人の方が何をして欲しいのかを読み取ることになります。赤ちゃんはその要求が満たされることによって、コミュニケーションを経験します。このような経験の積み重ね、大人とのやりとりが心の発達を促します。
さらに、0歳児でも、目を合わせて大人の表情を読み取ろうとしているとも言われます。目を合わせるということは、赤ちゃんがみずから行う動作であり、お互いの目を見合うことは、共同作業、コミュニケーションの始まりと言えるでしょう。
心の発達は、子供一人だけで自然にできることではありません。子供と子供もそうですが、何より大人とのしっかりしたコミュニケーションが必要です。大人と十分なコミュニケーションをとることが、自分はかまってもらえている、という気持ちを育てます。そのことが安心感につながり、自分に自信を持つことにつながって行きます。自分自身を肯定できるようになることは、新しいことに取り組んでいくための大切な足場です。
豊かなコミュニケーションが、「大人に依存し大人を信頼してもいいんだよ」、というメッセージとなり、子供の心をどんどん育てて行くのです。

保育園で子供は育つ
子供にとっての大人とは、まず第一に父母です。そして、毎日毎日、春休み・夏休みもなく、朝から晩まで保育園で生活する子供にとっては、保育園の先生です。
長い子では六年間、生まれてずっと生活する保育園。そこでどんな生活ができるのか。一人一人の子供たちが、先生とどれだけコミュニケーションをとって、充実した人生を歩んでいっているのか。このことが、子供たちの心身の発達に大きな大きな影響を与えます。
子育ての第一の責任は父母にあります。しかし、多くの時間を保育園で過ごすという子供たちの現実もあります。保育園で育っていることは否定できません。
子供たちが保育園でどう過ごしているか、子供が育つ環境として十分なものになっているのか、問題はないのか、改善できる点はないのか。保育園の利用者である私たちが声を出していかなければなりません。それが父母として果たせる責任の一つです。
父母の会では、多くの父母の意見を互いに出し合い、考えていくことができます。子供の育つ環境をもう一度見つめなおし、行政や先生方とコミュニケーションをとり、子供たちの生活のために活発に活動していきましょう。

父母連ニュース: 2004年04月号(2004年04月03日発行)