12月の父母連幹事会では「すまいるスクール」(以下すまいる)についての勉強会を開催しました。ゲストに早期からすまいるの立ち上げに関わり、現在はすまいるスクール全体の統括にあたられている佐藤指導員(教育委員会)をお招きしてお話をうかがいました。
テーマ
区が運営するすまいるは全児童を対象に「子どもの自立」をテーマに空き教室利用で始まった。登録料は年間550円(別途保険料500円を保護者が負担)名称は区長が考案したとのことで会場からは「へぇー」の声があがりました。
三本柱
活動の内容は3つの大きな柱。こどもを飽きさせない工夫をしているとのこと。
「フリータイム」
「勉強会(有料)」国語・算数の復習が中心で週2〜3回開催。学校とは違うアプローチで教えてくれる。教員免許保持者も居る
「教室」パソコン・囲碁・フラワーアレンジメント・茶道・語学・など実費負担で結構本格的。
いよいよすまいるへ
就労家庭には気になる4月1日。昨日まで保育園に保護者の送迎で通っていた新1年生がどのような環境で過ごすのかお話がありました。
最初の1週間程は6年生が1年生の為のお世話係として面倒を見ており、たった1日でかなり慣れてしまう子が多いとのこと、また新学期は授業が終わってからすまいるに行く子どもをあつめてどこを通ってすまいるの教室に行くのか指導員が教えてくれるということでした。
補食は基本的に認めていないものの(当初は補食がなくなる事への不安が聞かれたが、子どもは遊びに夢中で気にならないようです)夏休みなど長時間すまいるで過ごす子への配慮として(メリハリをつけるために)持ち込みの補食(ゼリー・菓子パン・くだもの・おにぎり等)が認められるようになりました。
1・2年生には参加カードに保護者が帰宅時間を記入して持たせる事になっており、子どもがすまいるにきちんと出席しているかどうか確認をして欲しいとか、どうしても予定より早く帰りたいと希望する子どもがいた場合は家庭に連絡をとるなど、出欠に関してかなり気を遣っているとの事でした。専用冷蔵庫・専用の病児用ベッドがあります。
指導員と担任の関係は?
職員室の中にすまいる指導員の席があり、生活指導会議の他、担任とも連絡が取りやすい環境になっており、すまいるでの勉強の様子を担任に伝えて指導にプラスになることもあります。また指導員が指導助手として授業に関わることにより、すまいるに来る生徒との関係作りの下地となっている、またその子についての情報交換や相談ができるシステムが出来ているそうです。
親子の信頼関係で
就労家庭においては一番気になる「下校時」。5時帰りまでは集団下校を実施しているが、6時帰りの児童は少人数で集団下校もしていない(指導員によっては途中まで送るなど自主的に行っているケースもある)ので、
明るいうちに帰る
迎えに行く
近所で協力してくれる環境を作る
などの方法を考えてみてはということでした。
先輩保護者からは、入学時の4月はだんだん日が長くなる時期なので当初は6年生と一緒に帰るなどの工夫をして乗り切る、そして日が短くなる時期までに「明るいうちに学校を出て明るい道を帰り、自分で鍵を開けてお留守番できる練習をする」ことが安全な場合もあるのではないか、というお話がありました。
全体を通して強く感じたことは、親子で話し合える環境や親子の信頼関係を築くことが何よりも大切なのだということです。今日はすまいるに行くのよという約束、帰る時間の約束、それらをきちんと守れる親子の関係作りが大切と思いました。
子どもの居場所
すまいるが「合う合わない」は学童保育(※注)と同様にある問題。スタッフが「子どもが好き」という気持ちで関わっていることも学童保育や児童センターと変わらない。子どもが自分で居場所をみつけていけるようになって欲しい。どの講座をどんな風に利用するのか自分で決められる子どもになること親もその「自立」の時期を逃さず背中をおしてあげられるような親自身の自立も必要、というお話の後、先輩保護者から学童によっては子どもが多すぎて物理的に満杯状態なのですまいるのほうが面積・施設・備品面で恵まれている。学童保育とすまいるは子どもによってどちらが合っているのか様々だが、今後はすまいるが多くの子どもに合うようになっていく可能性を持っているのでは、との意見もありました。
学校と同じ敷地内・・・
子どもは学校とすまいるの区別が出来ているかという質問に対しては、同じ敷地内であってもすまいるになるとそれなりに羽目をはずしていますよ、とのお話でした。
職員体制
正規職員1名+指導員(教職員免許資格者)1名〜4名+指導補助員(複数名)であたっている。指導員と指導補助員は非常勤職員。指導補助員は40歳以上の区の臨時職員の他、13校で業務委託での民間代行を実施している。代行での人材は教員や保育士の経験者が豊富であり、事故も少ない。
問題があったら
現状の保護者会は出席者が少なく残念。是非保護者会に参加したりまたボランティアとして積極的にすまいるへの参加をして欲しいとのお話がありました。「いじめ等問題が起こったときに把握できる体制なのか」という質問には「把握できると思っているが、保護者の立場から何か問題を感じたら現場の指導員に言って欲しい。親も責任をもって事実をきちんと伝えなければ改善出来ない。学校関係者を含めた話し合いができるシステムができている」との回答でした。「私立小学校に通う子どもの利用について」は「認められているが長期休暇の時期が公立校とずれる場合などは対応が難しいのが現状。私立へ通う子どももすまいるが利用できるという事はもっと広報する」との回答でした。
編集後記
3人のお子さんの母でもいらっしゃる佐藤指導員のお話は、親の先輩として時には厳しくでも非常に実際に即した親近感が持てるお話でありました。また長い時間非常に丁寧にお話を下さったことに御礼を申し上げたいと思います。是非今後も企画していきたいと思います。参加された皆様からの感想やご意見お待ちしております。
。
*〔※注・学童保育〕
学童保育とは、放課後児童健全育成事業(児童福祉法代6条の2第12項に基づく事業)の事を示します。品川区では、学童保育クラブという名称で事業を行っていました。平成13年度から始まった小学校の放課後対策事業のすまいるスクールが平成16年度から全児童を対象に放課後児童健全育成事業に捉え直して学童保育クラブと統合し、平成18年度から全区立小学校に設置されるとともに、学童保育クラブは廃止になります
*〔児童福祉法代6条の2第12項〕
この法律で放課後健全育成事業とは、小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童であって、その保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、政令で定める基準に従い、授業の終了後に児童厚生施設などの施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与え、その健全な育成を図る事業をいう。
*〔児童厚生施設 第40条〕
児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を推進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設とする。