園の運動会のお手伝いを父母がする。在園者の保護者は全員PTA会員になる。PTAでバザーをする。転勤する先生を囲んで園内で茶話会を開く。休日に行われる地区の行事に子どもも先生も親も一緒に参加する。子どもたちが町を歩いて探検する時、先生だけでは引率者が足りないので、親が手伝う。PTAの会合を園の施設で行う。クラスの連絡網を作り配布する。その連絡網で、行事への参加を呼びかける。園に子どもたちが泊まる行事をする。きっと、全部(堂々とは?)出来ない事だと思います。が、あら不思議、園を小学校と読み換えれば、全て、やっている事なのです。
保育園では、「園は園、保護者は保護者、地域は地域。保護者は忙しいのだから、園には係わらなくていいですよ。」という感じを強く受けたのですが、保育園から小学校に入った途端、「保護者と教師は連携し、子育てを地域ぐるみでやっていこう!」と言われ、学校行事への参加、地域行事への参加、が親にも求められます。
私は、こちらの方が自然な形だと思うのですが、それでも、正直、あまりの違いに戸惑いを覚えました。今まで、行事にはノータッチ。(タッチしたくても、なかなか、させてもらえない。)先生の電話番号も知らないから、心配事があっても、すぐには聞けない。(送迎時は、先生もこちらも忙しくてなかなか聞けない。)親同士、親と先生が親しくなるチャンスもなかなか無い。そういう保育園生活から一変、親が積極的に関わって下さいと言われるのですから。保護者が送り迎えをする保育園から、自分での登下校をする小学校に行くようになる。小学生だから、自然と行動範囲が広くなる。でも、小学生が巻き込まれる事件などは減らない。そうなれば当然、学校で言われる通り「地域ぐるみでの子育て」「保護者同士、保護者と親の連携」が必要になってきます。親同士の顔が判り、子どもの顔が判れば、「あれ、○○くん、どうしたの?」と声掛けができ、事件に巻き込まれるのを防ぐ事が出来るかもしれないのです。しかし、その素地は、保育園時代から育てられるべきではないでしょうか。保育園に任せておけば安心=親は何もしなくても良い、という図式になっては困ると思うのです。
休日は親子で自分の家だけのペースで過ごすことに慣れてしまうと、時間のやりくりが必要な慣れない事をするのには戸惑いがあります。小学校に入ったからと言って、急に「役員OK、休日の行事もお手伝いOK」に切り替えられる家庭ばかりではないと思うのです。ですから、保育園の時から、「たまには、そういう事もやらなきゃね。役員も持ち回りでやらなきゃね。」という感覚を育てる事が大切だと思うのです。「ウチは忙しいから、やらない。」そんな家庭が増えたら、小学校のPTAといえども行き詰ってしまうのは目に見えています。実際、一部の人の負担が重過ぎるという話も出ています。行政側も、保護者側も、そういった視点=小学校との繋がり=で保育園の父母の会やPTAを考えてみることも必要ではないか、と思う今日このごろです。